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- 用語集《グラングリモア》
用語集
- 用語外郭解説機工帝国フリームスルスの帝都外郭に存在する属州民達の住処。
帝国側の正式な呼称は『非正式外郭部属州民居住区』であり、その名の通り帝国側が属州民に用意した場所ではない。軍人や真の帝国民など純血に極めて近いヒューマン族から排他的で差別的な扱いを受けた帝国周辺の属州の民が、日々徴兵に怯えながら身を寄せ合い生活する場所。
帝都内の生活とは比較できないほどに貧しい暮らしを強いられており、感染症などによる死者の数も多い。なお、これらに関して帝国側の対処は未だ見受けられない。 - 用語属州解説占領地などとも呼ばれる。
機工帝国フリームスルスが領土を拡大し勢力を強めるために侵略した、大陸西方の国家群を総称したもの。これには『スレイプニール商業連合国』や『オートクレール神聖王国などが該当する。
これらの国家の人間は帝国による占領後、国家権力を持つ重要な人物やその配下などをまとめて処刑した後に、各レギオンに徴兵するために帝都へと移されている。だが、徴兵された属州民の大半が戦死している上、上官などから惨たらしい仕打ちを受けていたとされ、徴兵は属州民にとって恐怖の対象である。 - 用語機工トランスポートゲート解説帝国が誇る機工技術のひとつ。
帝都内に複数箇所設置されており、現実世界でいう電話ボックスを非常に複雑にしたようなデザイン。
中に入り転送先(停留所番号のようなイメージ)を押すことにより、肉体をその場所の機工トランスポートゲートの外部に転送させる。詳しい構造は軍事機密とされているが、噂では肉体と魂を分離させる技術であるとか。 - 用語軍事施設群解説機工帝国フリームスルスの軍団用にと割り振られた土地には、各軍団(レギオン)ごとにひとつのタワーが用意されている。地下を含めてその内部には兵舎、訓練場、上級士官執務室、食堂、射撃場など様々な施設が詰め込まれているのが特徴。
- 用語帝立機工兵器工廠解説機工帝国フリームスルスの代名詞とも呼べる存在であり、軍団を構成する主戦力『機工兵器』の生産を行う工場。
初代皇帝の支援によって建国当初に建てられ、長い時を経た今でも変わらず機工兵器を生み出し続けている。
1〜3軍団で使用する戦闘用の機工兵器の生産を主としていて、全体の3分の2はこの帝立機工兵器工廠で生産している。そのため警備は厳重で、多数の機工兵器を製造するために施設は非常に巨大化している。警備には飛空艇も用いられている。 - 用語帝立士官学校解説帝国軍の百人隊長以上を志す者が通うことになる士官学校。教育期間は4年で、その間、軍で必要となる知識や体術などを多く学ぶこととなる。非常に厳しいと噂されており、定期的に行われる試験での脱落者は、士官学校の名簿から破棄されるという。それらを乗り切った人物が、帝国の士官に相応しいという考えの下で行われているようだ。
- 用語帝国民居住階層解説軍人の親族や、ヒューマン族が多く住む居住区。外観こそ無機質だが、屋内には映画館や歌劇場、様々な店舗が存在しており、娯楽や生活に困ることは非常に少ない。戦時中、一部の機能に制限がかかることもある。
- 用語属州民居住階層解説属州化された地域より連行された人やその親族が居住する区画。整備が行き届いておらず、機工兵器生産の過程でできた、本来は廃棄されるはずの端材などを用いて住居を作り、住まわせている。この区画に収まらなかったり、帝国民に差別を受けたりした属州民は、命の危険も少なからず存在する帝都の外郭での暮らしを強要される。
- 用語機工城解説機工帝国フリームスルスの皇帝が存在する巨大な建造物。皇帝の住居でありながら下層部は帝国民向けの施設となっており、主に帝国歴史博物館や帝立図書館などが有名である。入場には電子製のチケットが必要であり、事前に予約することとなる。
- 用語箱庭解説ケリュネイア各地に存在する機工帝国フリームスルス軍の前線基地の別名。前線ということもあり、そこに勤務する兵士の待遇(一般兵階級においては)は帝都内で勤務する兵士より良いものとされる。各基地の指揮権はそれぞれの基地長官にあるが、その基地長官を総て指揮しているのは帝都にいる第1軍団陣営隊長。
- 用語ケルムト湖解説ミュルグヴィズの首都に存在する湖の名称。
ミュルグヴィズの国宗である『ケルムト正教』における唯一神『ケルムト』から名を取ったと言われる。中心の島のような部分には非常に巨大な『世界樹』と呼ばれる樹木がそびえ立っており、ケリュネイア各地から観光客が訪れる。また湖上をボートで移動することも可能で、夜になるとボートに乗せたランプや、飛び交う蛍の光で壮麗な景観が浮かび上がってくるため、ケリュネイアのカップルの間では有名なデートスポットともされる。 - 用語教皇庁解説ミュルグヴィズの政治・宗教の中枢機関。
ケルムト湖を正面から見て、世界樹の反対側は傾斜になっており、その頂上に位置する。白い壁に青い斜め屋根、そして複数個の尖塔など、まるでお伽話に登場する王城のような雰囲気を持つ。内部には大規模な教会や庁内庭園などを持ち、ケルムト正教を信仰する人々の憧れの地である。主に警備は神殿騎士団が行なっており、特に門番を務める騎士は、何をされようが決して笑わないということで有名。 - 用語豊穣商店街解説教皇庁へと進む坂道を歩き、3本目の横道を右へ曲がれば、そこはミュルグヴィズ最大の商店街である。
木製の屋根に覆われていて、雨風を凌ぐことができるその中では、食料や衣類、雑貨や武具など、さまざまな品を揃えることが可能で、ミュルグヴィズの国民が日常的に訪れる場所となっている。 - 用語ラツォン居住区解説ケルムト湖を上空から見下ろした場合、世界樹左側で教皇庁の右下に当たる区画の名称。
首都の居住区画というだけあり、かなりの人数が生活できる広大な土地を持っており、加えて緑も豊かなために、ミュルグヴィズの国民の3分の2はここで生活を送っている。 - 用語神殿騎士団本部解説ミュルグヴィズが教皇庁の左側に位置する施設の名称。
教皇庁をそのまま小さくしたような外観をしており、内部には騎士屯所、兵舎、訓練施設、礼拝堂、団長室などを有する。神殿騎士団へ入団した人は、ここの施設で生活を送ることになるという。が、これは強制ではなく、変わらず元いた場所で生活する騎士もいるようだ - 用語ケルムト正教本部解説ミュルグヴィズ教皇庁の内部に用意された、ケルムト正教のための大聖堂。
管理は精霊魔法隊が行なっており、大聖堂からの通路を通ると、精霊魔法隊の神学校や宿舎、本部などへ向かうことができる。夕方4時頃になると日光が強く差し込み、ステンドグラスを通して色づいた斜光が鮮やかに大聖堂内部へ降り注ぐ。 - 用語世界樹解説ケルムト湖中心の島に聳え立つ巨大な樹木。
悠久の昔から存在し続けているようで、根元を利用して人々は街を築いた。
全長は300mを超えている。 - 用語ディアナ常夜森林解説陽の光すら届かない、天井のように葉が生い茂った巨大樹が聳え立ち並ぶ森林。
大渓谷北部に存在し、ソフェリエルへ向かうにはこの森を抜けなければならないが、ソフェリエルにより街道が整備されているため、そこから道を踏み外さなければ遭難する恐れはない。 - 用語月解説ソフェリエルを昼夜照らし続ける存在。
昼間だというのに月が昇っている原因は長年研究調査の対象となっているが、原因は未だ判明していない。
恐らくは大気中の魔力の歪みであろうと、専門家は言う。
一定期間(3ヶ月程度)で紅く染まる現象が発生する。 - 用語月光広場解説ソフェリエル大通りに存在する噴水広場。月明かりが噴水に反射して美しい。
吸血鬼以外にも、旅人が多く集う場所であり、ソフェリエルの中でも活気に溢れる地区といえる。
ワインなどを売る露店が立ち並んでいるのが特徴。 - 用語新月街解説ソフェリエルの中で、建物などが朽ちかけても手入れされていない、スラム街のような場所をこう呼ぶ。
《夜の牙》の根城となっており治安も比較的悪く、旅の者でも近寄らない方がよいとされる。
新月街復興と治安改善がソフェリエルの課題となっている。 - 用語神居解説和魂元首《神皇》が住む宮殿。
非常に広い敷地を有しており、庭園などは度々一般向けに公開されたりするし、そこで行事なども行われたりする。
宝物庫には、国宝の数々が眠っているというが、その中の3振の刀のうち、1振だけが存在しないという。 - 用語和魂城解説和魂の政治を司る《将軍》が住む城。
君達がイメージする日本の城のデザインそのままであり、特に説明する必要もなかろう。
非常に巨大で、遠目でも見ることができる。 - 用語神楽街解説和魂で唯一開かれた港町。
各国の貿易船などが日々入港し続け、和魂の物流の拠点となっており、唯一外国人が訪れることができる地区。
さまざまな商店が立ち並び、昼でも夜でも活気で溢れている。 - 用語ポート・マスケトン解説アルタ・ネイタ中心の大広場。
貴族街と海賊街の狭間に存在し、度々衝突が起こるが、それもこの国では日常茶飯事。
なんだかんだで解決し、和解し、上手くやっていけているのだから、心配する必要は何もない。
酒に、土産に、肉に、……。さまざまな物を、ここで揃えることができる。 - 用語貴族街解説ポート・マスケトンより西方には、現実世界でいうイギリスのような建築様式の建物が建ち並び、貴族達が優雅に茶会を開いているような地区が存在する。
主に住むのは貴族とその従者達であり、高価ではあるが貴重な土産なども購入することができる。 - 用語海賊街解説ポート・マスケトンより東方に進めば、海賊達が闊歩する活気に溢れる地区に辿り着く。
酒場が多いのが特徴で、昼間からでも歓声や乾杯の音、時折怒鳴り声が聞こえてくる。
それでも比較的治安は良く、気軽に訪れることが可能であるという特徴がある。
酒好きには堪らない場所であるといえよう。
用語集
〜組織〜- 用語帝国軍解説機工兵器兵装各種、ソヴァールウェポンを加えて、ようやくケリュネイア諸国と同等か、少し優勢になる程度の戦力を保有している(ヒューマン族が魔法を扱えないため)。
帝国の陸海空軍は階級序列制であり、階級によって名前と氏族名の間にミドルネームが入る。
ミドルネームは以下の通り。
軍団長:Uni(ユニ)
幕僚長:Bi(バイ)
幕僚:Tri(トリ)
分遣隊長:Tetra(テトラ)
陣営隊長:Quinqu(クインク)
筆頭千人隊長:Hexa(ヘキサ)
千人隊長:Sept(セプト)
百人隊長:Oct(オクト)
十人隊長:Nona(ノナ)
軍団兵:Deca(デカ)
百人隊長より上の役職に就くためには、帝立士官学校へ通わなければならないが、属州民の場合は、よほど多大な戦果を挙げない限り認められないことである。 - 用語シャガ解説機工帝国の制御を離れたカオス・オートマトンが構成する、反帝国組織。
独自のネットワークを形成しており、仲間同士の信頼は厚く、度々武装蜂起をしては紛争になっている。 - 用語円卓の騎士解説神殿騎士団を束ねる、神剣を扱う12名の騎士達。
1〜12の座ごとに扱う聖剣が決められており、世代交代時に受け継ぐことになっている。
また、国民からはそれぞれ「〇剣の」という二つ名を付けて呼ばれることになる。 - 用語神殿騎士団解説ミュルグヴィズの国家防衛を担う騎士団。
自由主義であり、統一の甲冑などを持たないことで知られるが統率は取れており、歩兵戦においては機工帝国に肉薄する程度の実力を持つ。 - 用語ケルムト正教解説ミュルグヴィズ国家宗教。「それらは、偉大なる父たる世界樹と、導かれし神の子と、神聖なる精霊である」という三位一体の教義を持つ。キリスト教がモチーフ。導かれし神の子、というのは建国に関わった初期のエルフの男性のことを表し、実質的な神はその男性になる。これを進行しない場合には、異端者として神殿騎士団に抹消されるという。異端査問なども定期的に行われているようで、それから逃れるために他国へ亡命する異教徒も多いとか。
詳細は《公国・聖王国年表》にあるが、なかなかの外道集団でもある。 - 用語邪教団解説ミュルグヴィズを脱したエルフの異教徒たちによって構成される宗教組織。
泉と森を信仰の対象とするケルムト正教に反して、全てを焼き枯らすとされる炎神を信仰する。
国内では神殿騎士団の監視の目があるため、ヴィーザル大森林の深部に存在する教会廃墟を根城とする。 - 用語王家の剣解説アルカード家から『血の洗礼』を受けたヴァンパイアによって構成される国家の騎士団。
以前までは入国しようとする吸血鬼以外の種族の対処に当たっていたが、近年では『異形』の駆除任務を与えられている。これに所属するヴァンパイアは『血族』と呼ばれる。
初代ヴラド公の血を受けた初期の騎士を《古騎士》、ヴラド2世の血を受けた騎士を《後継者》と呼び、力量は《古騎士》の方が高いと言われる。 - 用語誠桜隊解説和魂の治安を維持する傭兵組織。10の隊で構成される。
それぞれの隊の隊長、そして組織の副長及び局長は、和魂に伝わる名刀を代々受け継ぐという仕来りがある。
隊律が非常に厳しいことで知られており、
・許可のない金策
・私事による闘争
・許可のない脱退
などは許されず、問答無用で切腹を迫られるのだという。 - 用語蒼海議会解説数名の貴族と海賊で構成される、アルタ・ネイタの国政を執り行う議会。
それぞれ、それなりの権力や地位、名声などを持っている人物により構成される。
5年ごとにメンバーが総入れ替えされる。主に違法海賊の取り締まりや交易の管理である。 - 用語アルタ・ネイタ海軍解説保有艦船は60隻、内20隻が飛空挺となっている。
10隻で1艦隊して構成され、6艦隊まで存在し、その内2艦隊は空海軍艦隊であるが、どちらも統括するのはアルタ・ネイタ海軍である。役職は以下の通り。
【将校】
・大将:艦隊の統率者。ひとつの艦隊に1名。
・中将:艦隊統率の補助を行う。
・少将:〃。
・准将:〃。
【佐官】
・大佐:各艦隊の主力艦艇の艦長を務める。ひとつの艦隊に5名。
・中佐:各艦隊の補助艦艇の艦長を務める。ひとつの艦隊に5名。
・少佐:大佐および中佐の補助を行う。以下人数無制限。
【尉官】
・大尉:艦内各部署を取りまとめる。
・中尉:大尉の補助を行う。
・少尉:兵士階級をまとめる。
【兵士】
・准士:尉官候補生。
・曹長:軍曹を取りまとめる。
・軍曹
・伍長
・兵長:下の3役職を取りまとめる。
・上等兵
・一等兵
・二等兵 - 用語違法海賊団解説アルタ・ネイタの海賊は基本的に略奪行為を行わないが、一部にはその掟を破って各地で暴れまわる無法者が存在する。彼らは度々蒼海議会直属の海賊団や貴族の海軍と取っ組み合っており、争いが絶えることは滅多にない。
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〜その他〜- 用語機工兵器と機工兵装解説ケリュネイア各地で産出される燃料《緋燃水》を用いた兵器を《機工兵器》、
各軍人の兵装として、剣や銃などの形をしているものを《機工兵装》と呼び区別する。
前者は多脚戦車、歩兵人形、大型自立AI兵器から艦船、航空機に至るまで、帝国軍に広く配備されている。
後者は、2つのスタンスを任意に切り替えながら戦闘を行う武器として各軍人に配備されている。
軍人に素体となる変形機構が与えられ、それ以降の武器種や性能の改造などは自由とされている。 - 用語ソヴァールウェポン(SW)解説機工帝国フリームスルスが、かつて各国を侵略した際に接収した宝物など。
Ⅰ~Ⅲレギオンの各軍団長、幕僚長に与えられており、その性能は非常に強力なものとなっている。
第Ⅰ軍団は神聖オートクレール連合国の魔剣グラム、神国和魂の神刀天叢雲。
第Ⅱ軍団はグレイプニール通商連合国の魔銃アテナ、ミュルグヴィズ聖王国の陽弓アポロン。
第Ⅲ軍団はソフェリエル公国の神槍グングニル、アルタ・ネイタ共和国の魔書ラストリゾートをそれぞれ扱う。
詳細などはどれも公表されていないが、どうにも装者によって性能などが変化する特異な武器らしい。
共通して言えるのは、ヒューマン族が装備した場合、武器に宿された魔法を行使できるようになるという点。
どれも秘宝級の武具であり、宿された能力は強力であるがリスクも非常に大きく、装者が消滅してしまい兼ねないほどのエネルギーを持つ。 - 用語ソヴァールの枷と救世の秘法解説ソヴァールウェポンはその危険性から機能を制限するため、ソヴァールの枷と呼ばれるユニットを装着している。しかし、装者の生命力が削られ揺らいでくることで、その枷が外され、武器に宿された《救世の秘法》が発動する。
武器と装者ごとに効果が異なるが、どれも劣勢の戦況を覆すほどの強大な力を持つ。
その反面、発動後に装者はソヴァールウェポンのみを残し、跡形もなく消滅してしまうのだという。
ともあれ、幕僚長や軍団長は精鋭揃いであるために、発動はこれまで確認されていない。 - 用語属州化政策解説軍事力を後ろ盾に他国を侵略、占領し自らの領地として、国土を拡大してきた機工帝国の政策。
これまでに、ハイラハン王国、グレイプニール通商連合国が統合されている。
これらの国家の権力者は皆処刑され、民は帝都へ連れていかれ、隷属的な役職に就くことを強要されてしまう。 - 用語円卓の聖剣解説円卓の騎士たちが持つ剣の総称。
それぞれが特殊な能力を持っており、それは装者の魔力によって多様に変化するのだという。
使い手により大きく効果が異なるこの聖剣だが、名前だけは誰が扱っても統一されたままである。 - 用語魔法解説大気中の『マナ』を、タロットやウォンドなどの『魔器』に集中させ、そこに自身の体内の『エーテル』を注ぎ込むことで飽和、溢れさせ、それを自在に操る技能。炎や水、雷など、自然災害を操ることもできれば、傷を癒したり、死者を呼び戻したり、あるいは使役などもできる。
- 用語原初の異形解説それが何処から来たか、それが何たる生物か。それを知りうる者は存在せず、ただどの生物とも特性が一致しない。
- 用語アドリーヌの赤子解説アドリーヌが、原初の異形との間に孕んだ子。
頭だけがぶよぶよとした皮で覆われており、そこからは常に何か分からない液体が滴る。 - 用語鮮血の源泉解説《アドリーヌの赤子》がもたらす未知の液体。
ヴァンパイアの渇きを潤すことと、それによりヴァンパイアを異形化させることが判明している。
加えて、この液体で異形化したヴァンパイアは、以前よりもすぐに渇き、飢えるようで、異形に襲われた者は異形となり──そうして鼠算式に異形は増え続けている。 - 用語月光信仰解説ソフェリエルに浮かぶ月は、初代皇帝ヴラドの心臓であるという考え方。教典には、ヴラド帝は死の直前に自らの心臓を抉り出し、それを夜空に掲げたという。その心臓は輝きを放ちながらも鼓動し続け、空へ浮かび上がって月になったという。そのため、今もソフェリエルを照らしていることは「未来永劫、ソフェリエルの行く末を見守ってくれている」という考えと同じであり、多くの国民に安心感を与えている。
- 用語血の洗礼解説アルカード家に仕える吸血鬼に、国主が自らの血を一滴与えるという儀式。
これにより、洗礼を受けたものはアルカード家の血族となり、本人までとは及ばないが、強力な属性魔法を扱えるようになる。属性は以下の5つ。
・血炎:血を斬撃や魔法に乗せて飛ばし、その軌跡を燃焼させる。
・血雷:血で電撃を生成する。
・血水:血を水へ変化させて自在に操る。
・血氷:血を凍らせ、追加武装として操る。
・血刃:血で鋭い刃を形成し、攻撃を強化する。 - 用語狂獣化解説人間の血液を摂取しない状態が続いたヴァンパイアに発症するとされる特殊な病気。
初期症状は風邪とそれほど変わらないが、進行すると肌が段々と赤黒く染まり、四足歩行の獣のような姿に成り果てる。特効薬などは無く、唯一施せる処置は、血族たるヴァンパイアが葬り弔うことだけだ。
ケリュネイア時間で夜8時以降になるとソフェリエルの月は赤く輝き出すが、それと同時に異形は街へ駆り出し、生き血を求めて彷徨い続けるため、夜が明け、月が青白くなるまで、血族以外のヴァンパイアは外出禁止となる。
稀にだが、異形と化しても自我を保つヴァンパイアがいるようで、彼らは獣というよりも、人の形状(二足歩行)をより禍々しくしたような姿をしており、他の狂獣よりも強力な存在であるという。 - 用語葬送の夜解説血族達が、夜にソフェリエルの街へ赴いて、血に飢えた異形を狩る赤い月の夜の名称。
この間、血族以外のヴァンパイアや旅人は、住居の中に身を潜めなければ、異形に襲われてしまうことだろう。 - 用語神代三剣解説神国和魂に伝わる名刀3振の総称。
天叢雲は機工帝国に接収されたが、天羽々斬と布都御魂は誠桜隊の局長と副長が用いている。
どれも特殊な霊力が練り込まれており、装者によって異なる能力を与えてくれる。